日々のモノゴト

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漫画は感情をあらわすもの

半年ほど前から、漫画家のこしのりょうさんと「漫画を描くことを楽しむ」ワークショップをやっています。そこで「漫画は感情をあらわすもの」「漫画が面白いのは、自分にぴったりの感情がそこにあるから」と聞いてから、漫画の読み方が変わりました。

もともとは「ストーリーがしっかりした作品が好き」と答えていたのですが、キャラクターの表情や手振りがより気になるようになりました。表情や手振りに注目し始めると、ストーリー展開ではなくキャラクターの感情や演出に惹かれているとわかったのです。

世の中には様々なストーリーがありますが、大枠ではパターンがあります。例えば、こしのさんは王道パターンとして3つの例を出していました。これ以外にも様々なパターンがあると思いますが、大枠は分類できると思います。

ワークショップでは「うれしかったこと」をテーマに、参加者に自分の体験を描いてもらうのですが、漫画の内容はありふれたものです。

「愛犬が病気から元気になった」「サッカーのシュートがうまくなった」「受験に合格した」テキストにすると、どれもがありふれたエピソードなのですが、それぞれの表情やシーンが違うので思わずグッとくる作品ができます。

こしのさんの言葉を借りると、「漫画は感情をあらわすものだから、それぞれが感じた感情を書けば、オリジナリティのある漫画が描ける」のだと思います。漫画倶楽部には現役の漫画家さんも参加するのですが、素人が書く絵をみて「初心に返ることができた」という声を聞いています。

みなさんも作品の中に込められた「感情」に焦点をあてて漫画を読んでみると何か気づきがあるかもしれない、という話でした。

最後に、漫画倶楽部の動画を貼っておきます。月1回をめどにやっているので、興味がある方は、こしのさんのTwitterをチェックしてみてください。